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2005.11.09

NO.88 日本経団連

監査役A:昨日の各紙社説は日本経団連の次期会長にキヤノンの御手洗会長が就任することについて一斉に報じていましたね。

監査役B:日経、朝日、讀賣、毎日全てでしたね。共通しているのが「異色」の人選と言うことでしたね。

監査役A:今まで重厚長大の産業から選ばれてきたからね。それがキヤノンになったと言うことで大きなニュースになるのですから・・・・。ある意味で古い体質だったと言いたいようでしたね

監査役B:「次期もトヨタか」との動きにはブレーキが掛かったようですが、「日本経団連という組織の創造的破壊を進めてもらいた」という主張あると言うことは、相当問題があったのでしょうか?

監査役A:各紙とも日本経団連への期待や注文を書いていたが、日本経団連は経済界の利益団体ということではなく、個別の企業や業界の利害を超え、日本全体の利益に立って発言し、もっと日本全体を見て欲しいと言うことでしたね。

監査役A:日本経団連が政治に要請してきたのは企業減税であり、さまざまな優遇措置の新設あるいは維持が多く、<国際競争力の強化>と言う理由から法人税や社会保障負担の軽減を唱えてきましたね。

監査役B:日本経済新聞の社説は、ずばり<「御手洗経団連」は業界のエゴ打ち破れ>との見出しでしたが、それらは業界のエゴなんですね。

監査役A:日本は財政赤字と高齢化という重い課題を背負っているので、企業も応分の負担をすべきだ、と主張する新聞もありましたから・・・。

監査役B:企業の社会的責任が盛んに言われているのだから「社会的責任の旗振り役になってほしい。」との要望もありました。

監査役A:日本経団連を、「経済界全体の利益を考えて政治に直言する組織に生まれ変わらせてほしい。」「経済社会の全体の利益という視点で動かなければ、国民の共感は得られない」とも。

監査役B:エゴを押し通すために政治献金を始めたことには、批判が見られます。

監査役A:御手洗さん個人への要望は「御手洗氏は<終身雇用や社員を大事にする経営>を掲げてきたのでキヤノン流の経営の極意を、経済界全体に伝授してもらいたいものだ。 」等がありましたね。

監査役B:確かに「多くの会社は派遣社員を増やし正規社員を減らすことで、人件費を下げている。しかし、これが行き過ぎて貧富の差が広がれば、社会の安定を失うことになりかねない。」との主張も分かりますね。 讀賣は「「御手洗流を政策提言に生かせ」という見出しでした。

監査役A:特に評判が悪かったのは「改正独禁法の国会提出に最後まで抵抗し、最終的にカルテルや談合に対する課徴金を原案より引き下げた。」ことですね。

監査役B:それについて「日本経団連は資本主義、市場原理、法令順守を掲げる日本経団連が競争政策の強化に抵抗するのは、本音は別にあることを示している。しかも、その抵抗の手段として、自民党の事前審査制という古い体質を利用した。」と毎日は手厳しいですね。

監査役A:最後に企業倫理や法令順守についてありましたが、監査役としては特にお願いしたいですね。
「日本経団連の次期会長は企業倫理の確立など足元固めに全力を挙げてほしい。また、次期会長の重要課題は旧日経連との組織融合や、談合など不祥事が相次ぐ企業・業界に対して経団連として企業倫理・法令順守の徹底をどうはかっていくかである。これらは経団連の存在にかかわる基本問題だ。」■

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