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2006.02.22

NO.120 資本市場健全化のために 


先輩監査役:今日の日経は盛りだくさんだね。

新任監査役:社説と経済教室ですね。

先輩監査役:それと「日本版SOX法とIT」という公告。公告に添えられた解説だが、今までの経験では、妥当な解説、いや易しく解説されているモノが多いね。今回の解説は草案で「ITの利用」となっていたものが、なぜ、「ITへの対応」になったかなどよく解ったよ。
しかし、あくまでも公告だから、どんな企業が広告を出しているのかについては見ておいた方がよいね。

新任監査役:公告だ、と飛ばしていました。スポンサーがPRしていることも確認してみます。

先輩監査役:さて、社説に戻りましょうか。今日も「資本市場健全化のために」のシリーズだね。2月5,10,11,15,19,20日と今日で7回目ですね。
ライブドアーの操作は、社説でも「この会計処理が違法かどうかは投資事業組合がライブドアの支配下にあり、連結決算の対象かどうかによる。」とか「投資事業組合の連結基準は明確でなく、会計基準の見直しが始まったところ」などと、まだまだ明確でないところがあるようだね。

新任監査役:それにしても「経営実態の怪しい企業が株高を演出して自己増殖した会計操作」は、けしからんことですが、プロの公認会計士は見つけることができなかったのですかね?

先輩監査役:分かっていたかも知れないが、得意先を失うことは痛手なので目をつぶっていたのか知れないね。

新任監査役:見過ごすことを考えて「会計士や監査法人の監査業務を公認会計士協会が点検し」かつ「それを金融庁に置かれた公認会計士・監査審査会が監視する体制」が既にあるのでしょう?

先輩監査役:仕組みや制度があってもそれが機能しているかどうかだ。それとも屋上屋を更に重ねていくか・・・。

新任監査役:元々、会計士や監査法人は、監査する企業から監査報酬を得ていること自体、矛盾というか問題ですね。

先輩監査役:そこで社説では、「会計士が監査対象の企業や金融機関から独立して任務を全うできる環境の整備も大切だ。」と提言をしているのですね。
それと会計士や監査法人を監督する金融庁が監査法人の重要顧客である金融機関の検査権限を持っているという今の体制は見直しが必要だとも提言している。

新任監査役:証券取引等監視委員会を独立性の高い組織に改組することも提言していますね。これについては「経済教室」に元米SEC委員長ハーベイ・ピット氏が書かれている「ライブドア事件と日本」も合わせて読んでみます。

先輩監査役:そうだね。シリーズのタイトルを調べておいたので、これも参考にして下さい。

2006/02/22, 資本市場健全化のために――会計・監査制度のさらなる改革を
2006/02/20, 資本市場健全化のために――投資組合の悪用許さぬ手だてを
2006/02/19, 資本市場健全化のために―日本版SEC創設へ行政組織見直せ
2006/02/15 資本市場健全化のために―社外役員による経営監視を強化せよ2006/02/11, 資本市場健全化のために―課徴金の性格変えと罰則の強化が要る2006/02/10, 資本市場健全化のために――東証は企業統治の番人たれ
2006/02/05, 資本市場健全化のために――「ルール違反を許さぬ」強い意志を

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