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2006.02.23

NO.121 監査の限界

 
監査役A:ライブドアの前社長が再逮捕されましたね。

監査役B:あのように小出しにして拘留期間を伸ばしていくようですね。

監査役A:再逮捕の理由が粉飾容疑ですね。その容疑も認めず、サインもしないようでは、釈放もできないだろう。

監査役B:粉飾の方法ですが、「新手の粉飾手口」と新聞に書かれていますね。

監査役A:今回のケースを完全に把握するのは難しいとベテランの会計士が言っていたそうだが、私は前から「知能犯の泥棒と地域を巡回する警察官では真剣さと知恵が違う。」と言ってきました。

監査役B:まさに今回のケースに当てはまりますね。粉飾をばれないように考える者と事後に監査するのでは・・、それも新手の方法では会計士も知らないかも知れませんね。と思ったのは、日本公認会計士協会が会計士の注意を促す文書を出したそうですから。

監査役A:「監査制度の限界」という表現をしているのですが、日常的に執行側の行動をチェックしている監査役が会計監査人に情報提供すれば、監査のヒントになるだろう。いわゆる「監査役と会計監査人との連係」ですよ。もっと監査役は会計監査人の先生方と情報交換する機会を持たないとダメですね。

監査役B:それも監査役の姿勢次第ですね。また、「監査を担当していた港陽監査法人はライブドアと親密な関係にあった」ので「監査の独立性に疑問の声が出ている」とのことですが、どの様な関係だったのでしょうかね?

監査役A:「報酬をくれる相手に厳しいことを言わねばならない・・・」と書いていたが、昨日、言っていたとおりですね。

監査役B:しかし、昨日の社説のような提言は実際的ではないでしょう。
監査役のことが出てきませんが、監査役は「会計監査人の監査の方法と結果は相当である」と監査報告書に明記しているのですから、問題になりそうなのですが・・・・。

監査役A:その相当性判断は、専門的知識を持ち合わせていない者がプロの行動を評価することは、本来的に無理があると言うことで、「保証」ではなく「ふさわしく、不合理な点はない」という意見でよいと見なされていますね。

監査役B:ライブドアの子会社で港陽監査法人から別の監査法人に変わった会社が出ましたね。

監査役A:新しい会社法では、会計監査人候補の同意を監査役に求められることになりますが、「コンサルタント報酬の有無や報酬額」など「独立性」をチェックして同意しなければならないですから監査役の責任は重大です。■

< むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ひつようなことをはやく >

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