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2006.05.27

NO.145 株主総会(2)


監査役B:2月決算の3社の株主総会が終わりましたね。如何でしたか?

監査役A:株主総会にその会社の体質や企業姿勢が出ていて、面白かったですね。

監査役B:と言いますと?

監査役A:A社は、特殊株主が居たときのマニュアルを参考にして忠実に守ってやっていましたね。例えば、質問者が普通の主婦でも特殊株主を相手にしたような木で鼻を括ったような答弁で終わっている。株主席で聞いている方は違和感を感じているが、役員席では、それが良いこととして進めている・・・。

監査役B:そのA社は「お客さまを大切に」とトップがよく言っていた会社ですね。

監査役A:企業にとってお客さまとは、お店に来て頂くお客さまだけでないことが理解されていないのでしょうか。会社にとっては株主さんも大切なお客さまなのに、質問者が邪魔者のような扱いだったですね。

監査役B:「お客さまを大切に」の真の意味が浸透していないということでしょう。

監査役A:しかし、答弁者はトップ以下取締役の面々ですからね。やがり、スローガンで終わっているのですね。

監査役B:「企業行動憲章」の制定を推進している日本経団連の幹部企業でも不祥事が絶えないのと似ていますね。ところで、B社はどうでしたか?

監査役A:よかったですね。業績が悪くって株主としては不満や苦情が続出していましたが、進行や答弁は丁寧で真摯な態度が感じられましたね。

監査役B:B社はワンマンのトップが居た会社ですが、今では社外の血が入ってきていますので、その効果が出ているのでしょうね。

監査役A:A社にも、すばらしいリーダーが居るが、右へ倣え式だからね。それともスタッフが適切な情報をトップに入れずに裸の王様にさせているのだろうか。

監査役B:C社は如何でしたか?

監査役A:ここはすばらしい。IR総会を超えて次のタイプの株主総会になっていた。

監査役B:株主総会がIRの場だと割り切っている会社が多くなってきたのですが、それを超えるとはどういうことですか?

監査役A:IR総会の場合は、ともすれば苦情や要望などがほとんどで、本来の株主総会、株式会社の最高の意思決定機関としての内容になっていない場合が見受けられる。
本来ならば株主総会は、その目的を踏まえて、決議事項についてしっかり審議し、決議していくことでしょう。そして、株主様からのご要望はご要望として真摯に耳を傾けて、誠実に応えていくということでしょうね。
だから、親しみと緊張感がある総会になり、進行も株主を大切にするという姿勢の中にも規律ある雰囲気がありましたね。また、そのために議案審議の場とは別の場で、ご意見を聞いていたことがよかった、と思いましたね。

監査役B:株主総会だけを見ても、前世紀の方式に留まっている会社や半歩先を進んでいるところ、「お客さまを大切に」と言う姿勢が総会にも出ている会社と様々だったのですね。面白いモノですね。

監査役A:実に良い勉強になりましたよ。しかし、監査役への質問も出るようになってきましたので、しっかり勉強しておかないといけませんね。

監査役B:会社法になったことですし・・・。■

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