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2006.08.17

NO.167 補助金の不正受給


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監査役A:読売新聞によると「教育訓練給付金の不正受給が、1999年度の給付開始以降、計3926件、総額約6億3000万円に上ることが、厚生労働省の調査でわかった。」とのこと。

監査役B:この制度は、昨年度だけで約16万人が利用しているようで、かなりの企業が関わっているようですね。

監査役A:これは個人の不正ではなく、組織の不正ですね。それも人事や教育担当取締役が関わっています。例えば、補助金と無関係の社内での講演会でも「今度の講演会には、印鑑を持参のこと」として、入口で申請書に署名捺印させる、というのがあるようです。

監査役B:それは、社員の教育訓練を実施した企業に支給される助成金「生涯能力開発給付金」かもしれないですね。人事や教育部門の人が噛んでいる不正だと今後の教育、特に倫理教育がやりにくいでしょうね。

監査役A: 確か、以前にも大きな不正がありましたね。

監査役B:佐世保重工業ですよ。2000年から2001年に生涯能力給付金、3億7.700万円を受給していたケースがありました。それに、出向の事実がないのに、労働者を下請け企業への出向したように装う『カラ出向』で中高年労働移動支援特別助成金を受給するという、手口で数億円にのぼる莫大な国の助成金をだましとっていたのですね。

監査役A:その他にも「休業助成金」という助成金の不正受給もあるようですね。問題は?

監査役B:やはり、問題は社長の意識です。佐世保重工の社長は「自分は、知らなかった」と言ったようだが、そのような言い訳が出来ないことは、神戸製鋼の件で明確になりましたし、多くの関係者が「社長による指示だった」と社長の関与を証言しているようなので逃げ隠れは出来ませんね。

監査役A:それにしても、その事件の後にすぐ監査をしていなかった企業が多かったということですね。何かのキッカケで監査する方が関係資料の提出も言いやすく、やりやすいですからね。

監査役B:早速、当社も補助金関係を当たってみましょう。■

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