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2007.05.22

NO.210 「頑張れ監査役、あなたの出番だ」

監査役A:今日のタイトルは、まさに「監査役への応援歌」です。今日の日経新聞(2007.05.22)19面の(大機小機)からです。

監査役B:今日の記事を読んで、いやー、久しぶりにスッキリしましたよ。
しかし、じっくり考えますと背中が寒くなってきましたが・・・。

監査役A:記事にあるように、会計不祥事があっても話題になるのは、専ら公認会計士と経営者(取締役)ですね。なぜ、監査役へのインタビューがないのだろうか、と思ってきたのです。

監査役B:記事では「例によって忘れられた存在」という表現でしたが、元々、覚えてもらったことがあるのか、とも思いますよ。

監査役A:私は新聞記者が監査役というものを正しく知らないからだと思っています。記者の方には、失礼なようだが、社長でも正しく知らない人が多く、我々も監査役になってからの勉強でやっと理解しつつある、と言うことですからね。

監査役B:確かにそうですね。

監査役A:理解がすすまない原因の一つは、立法趣旨の説明不足ですね。
また、「虚心坦懐(たんかい)に法律を読めば、」とあるように、それぞれの意味は深いのですが、普通は条文の上っ面だけで、通りすぎていますからね。

監査役B:それは、会社法と金融商品取引法が、ほぼ同じ時期に内部統制について規定したが、会社法が全体で、金融商品取引法が各論、財務報告制度に関する部分という具合に繋がっていないので、分かりにくいですね。

監査役A:「企業統治の中核システムの中心的存在が監査役であることは案外見落とされている。」と言われていますが、その様に認識で居る人は少ないですね。

監査役B:それは今までの監査役の行動から当てにしなくなったのかも知れませんが、法律はその様になっていることを再確認しないといけないのですね。

監査役A:少し記事の内容に戻りましょう。
会社法では、従来の監査報告書の監査は、会計監査人は行わずに、監査役だけになりましたね。その監査役が一人で監査すべき事業報告の内容が盛りだくさんになったから大変です。それは従来からの「取締役会の事業報告や取締役の職務遂行のほか」に内部統制システムの整備状況や運用状況、そして、会社支配に関する基本方針の記載が義務づけられたので、これらを監査役は監査しなければならない。

監査役B:記事では「妥当性の評価(監査)を義務づけた。」と表現していますが、この方が分かりやすいような気がします。

監査役A:「会社支配に関する基本方針のチェックとは、買収防衛策の妥当性の評価である。」とありますが、この判断も悩ましいところですね。

監査役B:それと、いわゆる「会計監査人の相当性の判断」について書かれていましたが、「監査法人の内部統制システムに問題があればその旨を指摘しなければならない。」というのは、方法が分からないこともあって、あまり意識していませんでした。

監査役A:この記事で、一番考えさせられたのは、会計士の監査が、金融商取法で内部統制システム監査が加わったのですが、そのために会計士が監査役の職務遂行を監査することになったことを再確認できたことですね。

監査役B:そのことは、「監査役への応援歌」のNO.200「監査役に激震」にありましたね。もう一度読んでみます。

監査役A:記事では、監査役の位置づけについて、かつての「銀行が企業を支配した時代は監査ニーズが希薄で、監査役は隠居仕事の盲腸のような存在とみられていた。」と書かれていましたが、今では、色々な環境が変わっているのですから、監査役から変身して、周囲を動かしていかないといけないですね。

監査役B:この辺りのことを一番勉強する機会が与えられているのが監査役ですし、監査役は監査環境の整備も責務の一つですからね。

監査役A:会社勤めの最後を「彼も盲腸だったね」と言われて終わりたくないですね。

監査役B:「監査役の責任が重くなったことは、権限が強化されたことを意味する。」そして、「企業の実効支配さえ可能」ということに「経営者と監査役白身が気づいているのかどうか、それが問題だ。」とは、重い締めくくりですね。■ 記事本文WORDあり

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