« September 5, 2007 | Main | September 17, 2007 »

2007.09.11

NO.249 買収防衛策(9)

監査役A:昨日(9月10日)、ブルドックソースは、新株予約権を無償割り当てした株主に対し、新株を郵送して「スティールの敵対的TOBに対する一連の買収防衛策の手続きがすべて完了した。 」と今日の日経新聞に小さく報じていましたね。

監査役B:手続きは終わったでしょうが、これからが大変でしょう。

監査役A:そうですね。ステイ-ル・パートナーズから予約権を買い取る額も大変ですし、中期計画では、営業利益の目標を3.5倍にしていますからね。

監査役B:あの中期計画は「絵に描いた餅」との声や今まで何をしていたのだという批判もありましたね。それにしても、今回の事件がこれで終止符を打つのですが、何かスッキリしませんね。

監査役A:と言いますと?

監査役B:スティール・パートナーズや村上ファンドなどの行動は、本当に問題なのでしょうか?このような方法も認められないのか、悪いことばかりなのか?などスッキリしないのです。

監査役A:その話になると「会社はだれのものか」の議論に入っていきますね。今日(9月11日)の「(成長を考える)さまざまな視点(5)」で東大教授岩井克人氏の考え方を知るとスッキリされるのではないでしょうか?

監査役B:見落としましたが・・・。

監査役A:岩井教授は「会社は株主が保有する(株式という)単なるモノではない。法律上のヒトとも言える法人として資産などを持つ存在だ。いわば『二階建ての構造』になっており、株主の権利を強調する株主主権論はこうした構造のうちモノの部分に注目しているにすぎない。法人にはヒトとしての権利が与えられており、社会に役立つことが前提だ」「(会社をモノとしか見ない)米スティール・パートナーズや村上ファンドなどの行動を裁判所が是としなかったのは基本的に正しい。・・・・」などと言っておられます。後は日経新聞をお読み下さい。

監査役B:会社を『二階建ての構造』と考えると分かりやすいですね。ありがとうございました。

<参考> いわい・かつひと 69年(昭44年)東大経卒、米マサチューセッツ工科大学博士号。自由放任主義に批判的で、政府の役割を重視する立場。「貨幣論」「21世紀の資本主義論」「会社はこれからどうなるのか」など著書多数。東京都出身、60歳。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<注>「監査役情報」でも買収防衛策について詳細情報を連載中です。

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             「監査役情報」について

「監査役情報」の配信は「まぐまぐプレミアム」というシステムを利用して
お届けします。詳細は、次のところをごらんください。

http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/61/P0006122.html

  - 監査役は監査を通じて、会社と社会に貢献できる -

| Comments (0)

« September 5, 2007 | Main | September 17, 2007 »