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2008.03.31

NO.277 内部統制報告書スタート


新任監査役:いよいよ明日、四月から「内部統制報告制度」がスタートですね。これで決算書の信頼性が高まり、社内管理体制が良くなればいいのですが。

先輩監査役:そう上手くいけば良いのですが、何かが法律で義務付けられると目的よりも「どうすれば、法令をクリアーできるか」に関心が集まり、ともすれば形骸化してしまう。これではもったいないですよ。どうせやらねばならない新しい制度で、コストや人手を掛けて準備を進めてきたのだから実効をあげたいですね。

新任監査役:特に文書化に労力と費用が掛かったようですね。

先輩監査役:と言うことは、ルールブック無しで仕事をしてきており、内部の監査もしてきたと言うことです。それに何事にも「チェックした証拠が残るようにする」ことが求められることにも注視したいですね。

新任監査役:監査役も監査調書をしっかり書かないといけませんね。

先輩監査役:今頃その様なことを言っていては駄目ですよ。監査役会の監査報告書は株主に報告するものですから詳細な記録を残して置くべきですよ。

新任監査役:そう言えば、監査役の監査ぶりが評価されるのですね。

先輩監査役:明日スタートするものは、企業トータルの内部統制が対象になるので、コーポレート・ガバナンスの中核的存在である監査役がチェック対象になるのは当然でしょう。

新任監査役:もしも、報告書に重大な虚偽記載があった場合、経営者は五年以下の懲役または500万円以下の罰金などの罰則もありますので緊張感を持って取り組まないといけませんね。

先輩監査役:企業の社会的責任として考えることですよ。何事も経営トップ次第ですが。

新任監査役:その点ですが、記事では「経営者の言いなりにならない人物を社外取締役や社外監査役にし、彼らに内部統制の情報を伝えて、経営者の隠ぺいを許さない体制をつくることが、まずもって大切だ。」とありました。

先輩監査役:形骸化しないために監査役が内部統制の仕組みとそれを守っているか否かのチェックをすべきですよ。

新任監査役:トップや経営陣が偽装や隠ぺいしても内部告発で不正が露見する時代ですからね。この傾向は、真に会社を思う社員が多くなったと解釈すべきなのでしょう。

先輩監査役:すべて経営者の情勢判断に掛かっているように思います。不正で稼いだ利益も発覚すれば経営破綻に至るとの認識でこの内部統制報告制度にも経営者は取り組んで欲しいですな。また、それを見守っていくのが、新しい監査役の役目でしょう。

新任監査役:いやー、また緊張してきました。■

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本日の「監査役情報」の内容

< 監査報告書の本文解説 その3  >

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http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/61/P0006122.html

      新任の監査役さんにお勧め頂ければ幸いです。

   - 監査役は監査を通じて、会社と社会に貢献できる -

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