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2008.04.08

NO.279 オクスレーが語るSOX法

監査役A:アメリカの「企業改革法」の生みの親、前米下院金融サービス委員長オクスレー氏へのインタビュー記事が4日の日本経済新聞に載っていましたね。

監査役B:興味深いですね。本人からのコメントは。

監査役A:まず、「企業改革法」のメリットとして「エンロンやワールドコム破綻で米株式市場は一時八兆ドルの時価総額を失った。その欠損分を米株式相場が取り戻したのは企業改革法が寄与したからだ」と言い切っていますね。

監査役B:「企業統治の優れた上場企業は株価にプレミアムが付く。資本の潤沢な米国市場にとどまることができるだけで、企業にはメリットがある。」とも。

監査役B:その活用方法というか、留意点として「米国の失敗を学んでほしい」 
と言い「内部統制を大きな企業から小さな企業まで画一的に適用するのは禁物だ。あくまでも重要事実に着目すべき」と言っていますね。

監査役A:米国で内部統制ルールによる点検を監査法人に課したAS2と呼ばれるルールが『形式主義的』と批判された、そのことを学んでほしい、と言っていますね。

監査役B:日本版SOX法でも、点検対象となった項目のリスクの軽重、金額の大小に合わせて適用を柔軟にすることになっているはずでしょう?

監査役A:それで良いのでしょうが、新しい制度なのでコンサルタントの言うままに進めてしまってかなり負担が大きくなった企業もあるようですね。自社の問題として捉えて、自社に活かすことを考えないと損ですよ。

監査役B:監査役もその点を突いていかないといけませんね。

監査役A:サブプライムローン問題についても話していましたが、情報開示が不透明なまま金融機関がトリプルAの格付けたこと。そもそも「格付けを提供する会社から収入を得るというビジネス自体が利益相反だ。」と言っているのは注意したいですね。

監査役B:ブランドでなく自分の目で確かめることが必要なのでしょうが、あれ程複雑なものは、格付けに頼るしかないでしょうから、米証券取引委員会(SEC)や米連邦準備理事会(FRB)が先取りした金融のシステムリスクを防ぐために様々な方策を取っていなかったことを指摘していますね。

監査役A:ところで日銀総裁がやっと決まりそうですね。

監査役B:やっとね。困ったことです。■

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