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2009.01.21

「ガバナンス情報」NO.4 オバマ政権の「業績評価官」


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今年からここの情報提供の対象を新任監査役には限らず、経営幹部全般とし、
内容をコーポレート・ガバナンス全般と変えさせていただきます。情報名も
「監査役への応援歌」から「ガバナンス情報」に変えました。
今後ともお読み下さいますようお願い申し上げます。
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新任幹部:少し眠いですね。

先輩幹部:見られたのですか?就任式のTVを。若いですね。私は録画ですよ。

新任幹部:演説は抜群ですね。内容が中長期的な視点で、国民に訴えていました。迫力もありましたし・・・・。

先輩幹部:27歳のライターと創りあげたそうですね。本人も若いがサポーターも若いですね。

新任幹部:演説は若いライターの力を借りましたが、戦略はコンサルタント会社にも依頼するのですね。

先輩幹部:前号のガバナンスのことですが、正式には「政権財政支出のお目付け役・主席業務評価官」と言うようですが、そのナンシー・キルファー氏はマッキンゼーのコンサルタントです。

新任幹部:いくらコンサルタントと言っても大役が果たせるのでしょうか?

先輩幹部:今回は政府運営の効率化と無駄遣い排除を目的とする新設ポストですが、キルファー氏は以前も米政府で勤務した経験があるようですね。
クリントン政権では、財務省の管理担当次官補、首席財務官(CFO)、首席執行官(COO)を務めていたようです。マッキンゼーでは、組織効率化に関するコンサルティング業務や公共部門担当部署の開設に携わっており、2002~04年には、米内国歳入庁(IRS)監視委員会の委員長も務めた人です。

新任幹部:いやー、色々な経験があるのですね。

先輩幹部:とにかくアメリカは、今後数年間は財政赤字が1兆ドルに達すると言われていますから、キルファー氏は、オバマ次期大統領が選挙活動中に再三公約した巨額の財政支出を「個別項目ごとに」監査評価するのです。

新任幹部:選挙中から言っていたのですね。知りませんでした。

先輩幹部:キルファー氏はかつて、BusinessWeekに寄稿した中で「政府プログラムの成果を透明な形で評価する斬新な手段が必要だ。こうした手だてがあって初めて、米議会は政府機関に成果向上を求めることができる」と論じ、「完全に独立した立場で政府プログラムの成果を評価」する方法として、「ガバスター」を提案しています。

新任幹部:ともあれ、巨額な予算執行には、賄賂や汚職がつきものですから、最初からこのように担当官を設けておくことは、いいですね。

先輩幹部:日本の風土では、反撥する人も多そうだが、監査役がその必要性を主張しなければならないのでしょう。

新任幹部:まさに「監査役は監査を通じて、会社と社会に貢献できる」ですね。

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