« February 11, 2009 | Main | February 18, 2009 »

2009.02.16

NO.8 金融機関の倫理

新任幹部:そもそもサブプライム問題は誰が悪かったのですかね?

先輩幹部:問題は特定のところだけではなさそうですね。証券化した会社は、内容の情報開示を十分せず、証券化された商品にランク付けする会社もいい加減な計算で良い評価を付け、投資銀行は、証券化ビジネスを維持するために、サブプライムローンを積極的に引き受けた。販売する会社は、販売時に説明を十分にしなかったが、それを購入した金融機関や投資家もリスク管理が不十分だったと言えそうですね。

新任幹部:いわゆる金融機関の問題ですかね?

先輩幹部:G7の議長国イタリアは、次の二点を問題視していますね。
(1)ローンを証券化した金融商品の情報開示の不徹底
(2)返済能力を超えて貸し付けたうえに証券化して転売した金融機関のモラルハザード

新任幹部:会議でも「危機の再発を防ぐには倫理規則が不可欠」と訴えていたようですね。

先輩幹部:さらに「倫理規則を順守しているかを調査し、結果を公表して改
善に向けた圧力をかける」ようです。

新任幹部:しかし、各国で実際の金融関連の法律は異なるため、倫理規則の内容や監視方法などを決めるには途上国を含む多国間の調整が不可欠なので、四月初めにロンドンで開く二十カ国・地域(G20)の第二回緊急首脳会合(金融サミット)でも議論することになりそう、と報じていましたね。

先輩幹部:金融機関をはじめ、みんなが自社だけが良ければと動きますので、倫理規則を決めても抜け道を探しますよ。キット。

新任幹部:そう言えば、何もかもお終いですね。

先輩幹部:いつから金融機関は、社会での果たすべき役割を忘れたのでしょうか。「衣食足りて礼節を知る」ようですので、かつての住友銀行が問題企業に「門を売れ」と言っていましたが、同じように銀行も巨大な本社ビルを売り払って、再スタートすべきでしょうね。

新任幹部:ローマやギリシャで見かけるような建築様式の支店も要らないですよ。それよりATMコーナーの増設ですよ。

先輩幹部:変化に即応していませんね。ところで我が社はどうですか?
倫理規定の遵守状況は?

- 監査役は監査を通じて、会社と社会に貢献できる-

| Comments (0)

« February 11, 2009 | Main | February 18, 2009 »