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2009.03.25

NO.13 第1回経営倫理シンポジウム

新任幹部:23日の日本経営倫理学会主催の「第1回経営倫理シンポジウム」はいかがでしたか?

先輩幹部:BERCの姉妹団体である日本経営倫理学会(JABES)が開催したものですね。行ってきましたよ。

新任幹部:私も行きましたが、感想はいかがですか?

先輩幹部:まずは、日本経営倫理学会としての積極的な試みを評価したいですね。学会と言えば、学者先生だけの研究発表が中心ですが、このように産学協同的な動きはいいですね。

新任幹部:会長が小林俊治先生に変わられた良さでしょうか、会場の早細田大学14号舘1階102教室がほぼ満席でしたね。

先輩幹部:基調講演の平田雅彦氏(ユニ・チャーム㈱監査役、元パナソニック㈱副社長)の「見直そう石田梅岩の思想」はどの様に聞かれましたか?

新任幹部:原点なのかも知れませんが、遙か遠くて、ピンと来ませんでした。
あとのパネルディスカッションで、古山英二先生(日本橋学館大学教授)が補足されましたので、理解が進みましたが・・・。

先輩幹部:良いお話でしたが、テーマとの距離がありすぎた感は拭えませんでしたね。

新任幹部:企業実践報告のオムロン㈱のSSBカンパニーの大谷秀幸コンプライアンス部長さんの「経営理念と経営倫理への取り組み」は良かったですね。私が気に入ったのは、「会社として取り組むことが、CSR、コーポレート・ガバナンス、内部統制と次々本社から降りてくるが、それらを別のものと扱わず現場の仕事の一つとして実行している」という考えと工夫が良かったですね。

先輩幹部:そのほかのことを聞いても本道を歩き、かつ、実務と一体化して形式的でないですね。これは創業者の立石一真さんの「社憲」が脈々と今でも生きている感じですね。

新任幹部:そうですね。色々な運動を自律的に捉えて、体質化しようとしていますから素晴らしいですね。

先輩幹部:それと各事業部門での法務やコンプライアンス関連のケースをデーターベース化して、共有化しているようですが、これも良い仕組みですね。

新任幹部:アンケートでは、その成果で、社員の倫理観が徐々によくなって行っていましたね。

先輩幹部:次の企業実践報告は雪印乳業㈱の脇田監査役さんが「企業不祥事と企業再生への取り組み」との演題で話されましたね。

新任幹部:この話も赤裸々に話されていましたね。少し宣伝気味でしたが。
立派なCSRの「活動報告書」も「未だ、確立に向けての途上です」と謙虚でしたが、内容は充実していました。また、「雪印乳業行動基準」も30ページもの冊子でしたね。

先輩幹部:少し辛口のコメントを言えば、企業内の風土の見直しと客観性を考えて、各委員会などに社外の人を沢山参画してもらっていますね。そのためにあるべき姿は構築されているが、現場で機能するのかが心配ですね。今から、現場がやる気を出して、体内化するためには時間が掛かりそうですね。

新任幹部:雪印としての体面やブランドを気にしたのでしょうか。

先輩幹部:コンプライアンスの定着のために「宣誓書」の提出を全従業員に求めていますが、これはあくまでも任意だそうだが、全員が出したとのことですね。
あとのパネルディスカッションで会場から「社長は誰に「宣誓書」を出すのか?」と良い質問が出ていましたが、「CSR担当取締役に提出している」との回答でしたが、取締役でなく、「企業倫理委員会」か「監査役会」であるべきでしょう。このあたりの判断を知ると些か心配ですね。

新任幹部:あちこちから講演を頼まれ、儀礼的な讃辞をいただくと見えなくなるのかも知れませんね。しかし、トータルとしては、有意義なシンポジウムでした。

先輩幹部: そうですね。今回が第一回ですね。今後が楽しみですね。

新任幹部:先輩は関係者の一人なのですから、傍観者にならずに積極的に提言や行動をして下さい。期待しています。ありがとうございました。

- 監査役や内部監査は監査を通じて、会社と社会に貢献できる-

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