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2009.07.02

NO.19 今年の株主総会

監査役A:日経では今年の株主総会について「09株主総会シリーズ」を連載し、まとめもしていましたね。

監査役B:そうですね。

監査役A:今年は株主提案議案が例年、多いのはJR東日本と東芝に出かけてきました。JR東日本は10議案、東芝も10議案で、そのこともあって総会の所要時間はJR東日本が3時間40分、東芝も同じ3時間40分。一握りの株主のために多くの人がお付き合いをさされた、という感じですね。

監査役B:株主提案は、会社法では、株主として当然の権利行使ですから、適法であれば、押さえ込むというわけにはいきません。東芝の株主提案をしている人は、元社員個人ですが、JR東日本の場合は、労組系の団体でし、原発反対の電力各社などは今後とも継続すると思います。しかし、発言の行儀がとても悪いですね。汚い言葉でヤジを飛ばし、時間も守らない。うんざりしました。

監査役A:一般の個人株主は、業績悪化や減配に関心があるようで、住友金属鉱山では、無配でしたが、それなのに取締役賞与を7名で3千万円支給したいとの議案を出していたが、株主からは「不自然だし、良心を疑う」との発言が出ていました。

監査役B:しかし、業績の良かった上期分でしょうから、それはそれとして議案にしたことは立派ですよ。

監査役A:しかし、機関投資家の中には、反対するところもあるので、議案によっては、議案の説明のために機関投資家を回っているようです。

監査役B:今年の総会集中日は26日でほぼ半分の会社がこの日の開催するようですが、兎に角、三月決算が多いので、機関投資家の所には一時に、総会関係の書類が殺到するので、短時間で見なければならないので、理解を得ておきたい会社は訪問して説明するようですね。

監査役A:株主総会の集中度のピークは、1995年の96・2%でしたから、かなり分散しましたね。会場が取れなかったという理由もあるようですが。

監査役B:そういえば、東芝は昨年から「国技館」変わりました。個人株主の参加が増えたのでしょう。東芝は以前から個人株主には人気があったようで、お土産以外に昼食が出るのは、他社であるのでしょうか。昨年と今年は、大相撲弁当が用意されていました。
まあ、1時40分まで掛かりますからね。しかし、同じ所要時間でも、JR東日本は、お土産も出していませんね。

監査役A:日経の記事にありましたが、個人株主で議決権行使書に「全議案に賛成」と答えた人が、個人全体の22%にすぎず、2007年は52%、2008年は32%でしたから徐々に低下してきている。それだけ個人株主もしっかり考えて議決権行使をするようになってきたということです。また、多くの有力企業では外人の持ち株比率が下がり、個人が上昇するという傾向のようです。今後とも個人株主の立場は重要になっていきそうですね。

監査役B:話が変わりますが、日経では「今年の株主総会では買収防衛策の新規導入議案が急減する。」その理由の一つとして「有力企業による導入が一巡したほか、金融危機を受けて投資ファンドなどの投資余力が弱まり、企業の警戒感が薄れてきたことが背景だ。」と報じていました。

監査役A:そう思っていたのですが、東芝では「当社株式の大量取得行為に関する対応策(買収防衛策)更新の件」が付議されていました。もう一度見直して修正や更新が議案として出てくることもありますね。当社でも見直さないといけませんね。

監査役B:「買収防衛策を廃止する動きも徐々に広がっており、直近1年間で防衛策の継続をやめた企業は19社に上った。」ということですし、昨年の6月に経済産業省の企業価値研究会の報告書に「買収者に対して対価を支払う必要はない」との指針が出ましたので、それも参考に見直しをしてみます。■

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