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2010.07.26

NO.45 国際会計基準(IFRS)その3


監査役B:最近、国際会計基準(IFRS)のセミナーの案内が多いですね。
関係する企業としては、ビジネスチャンス到来ですからね。

監査役A:そもそも2009年6月に金融庁が国際会計基準(IFRS)を連結財務諸表の会計基準として採用することを発表してからですね。それも強制適用
(アダプション)という方針ですから・・・。

監査役B:そこで、既に導入している企業例を参考にするのがよいと先日教わりましたね。対応策はどうなんでしょうか。

監査役A:「日経パソコン」の記事では、対応策はこれだと、明確に決められないそうです。その理由は「IFRS対応には“オプション”が多い」からだそうです。
元々、細かく会計処理を決められている我が国の会計基準とは違って、国際会計基準(IFRS)原則のみを示して、後の処理は企業が自ら決めるという「原則主義」だから困っているようです。

監査役B:「原則主義」というのは、具体的にはどんなことでしょうか?

監査役A:会計処理の細かいことは、監査法人と相談しながら決めていくようですよ。だから監査法人の解釈によって変わる可能性もあり、会計基準ごとに企業が決める会計処理の内容も異なることになるとか。

監査役B:そんなことなのですか?
ところで、国際会計基準(IFRS)のためのシステム構築に時間と費用がかかったという話を聞きますが・・・。

監査役A:スイスに本社を置くネスレは、1989年から国際会計基準(IFRS)を適用しているのですが、グループ全体の国際会計基準(IFRS)に基づいたデータを収集するグローバル統一システム「GLOBE」というシステムを展開したのは、2000年代後半になってからだそうです。その「GLOBE」が本格稼働するまでは、各国法人は各国の会計基準と国際会計基準(IFRS)の両方の財務諸表を作成し、ネスレ本社に送っていたという話です。

監査役B:やはりね。それぞれの企業の経理・財務担当者の負担は大変でしたでしょうね。

監査役A:しかし、「GLOBE」導入後は、データも国際会計基準(IFRS)で統一されたために、世界各国の経営状況が一元的に分かり、経営の透明性が増したとのことです。

監査役B:そうなれば、いいですね。

監査役A:国際会計基準(IFRS)だけでなく、他のルールもそうですが、それを単なる法規制としてとらえるか、それとも自社やグループ経営の改善の好機ととらえるのか、で差が出てきますね。

監査役B:先ほどから持っておられるパンフレットは何ですか?

監査役A:BERCの公開講座の案内です。内部監査と結びつけているので他のものは違います。

テーマ:IFRSによって何がどう変わるか ~内部監査への影響と留意点~

講 師:東川 裕樹 先生
    (有限責任監査法人トーマツ 公認会計士 パートナー)

◇日  時 平成22年9月8日(水)13:30~16:40
◇会  場 海事センタービル 8階801・2会議室
◇受 講 料 会員企業( 関連企業も含む)からのご参加 : 無料
     会員外企業、その他からのご参加 : 10,000 円(消費税込)
◇スケジュール  
13:30~15:30 東川 裕樹先生 講演
  <講演内容>
・日本におけるIFRS導入のロードマップ
・IFRSと我が国会計基準との差異
・内部統制への影響
・内部監査への影響と留意点
15:30~16:40 グループ討議

監査役B:ありがとうございました。■

- 監査役や内部監査は監査を通じて、会社と社会に貢献できる-

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