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2010.09.30

NO.47 監査役の役割とトップの関わり


取締役A:日銀の短観が発表されましたが、お宅はどうですか?

取締役B:うちもやや持ち直しましたが、この先は不安ですね。

取締役A:アメリカの景気も回復しませんし、ドルの値打ちも上がらないのでしばらくは望めませんね。

取締役B:確かに大きな流れは変わりませんので、我が社では、発想の転換をしなくてはと社長以下懸命です。

取締役A:発想の転換の一つに監査役への期待があります。執行側におられたとき、数々の貢献をされ、あそこまで昇格された方ですからもっと力を発揮していただけるはずだと私は考えているのです。

取締役B:しかし、退職金ももらわれ、組織的にも執行側ではないのですから立場上、少し無理があるのではないでしょうか。

取締役A:仰るとおりの側面もあります。しかし、「会社を良くしたい」というベースは変わらないと思います。

取締役B:そうなのですが、監視する側と監視される側では、接点があるのでしょうかね?

取締役A:監査役監査を通じて十分にあると思います。また、機会としては、例えば、トップと監査役との定例ミーティングがあります。問題はその開催回数と時間です。それでトップの監査役への期待が分かりますからね。

取締役B:我が社では、年に2回だけで、1時間程度のようですね。

取締役A:それでは変化する状況をタイムリーに話せませんね。
回数や時間の問題は、内容も関わってきますね。小さなミスや個人的な恨みなどの内容では、トップとしてはガッカリでしょう。やはり、役員レベルの問題意識で指摘をすべきでしょう。

取締役B:確かに、監査部とは違った次元の内容でないといけませんね。

取締役A:それも聞き手のトップ次第ですよ。監査役を嫌うトップもおられるようですが、そのような姿勢では有益な情報を得ることは期待できないでしょう。

取締役B:監査役の中には、あまり監査せずに勉強ばかりするタイプの人もおられましたね。ともあれ役員の一員として報酬に見合った成果を期待したいですね。

取締役A:監査役も人間ですし、他からの期待や激励も必要なのですよ。その点をトップは理解して、監査役をマネージしないといけないと考えます。

取締役B:やり過ぎると監査役の姿勢を失うことにもなりますが。

取締役A:監査役はコーポレート・ガバナンスという視点や内部統制の仕組みの問題点について役員のレベルで提案・助言できる唯一の立場にあるのですから頑張って欲しいですね。

取締役B:そのことを監査役に上手く伝えなくっちゃ。

取締役A:トップにも監査役の動機付けをお願いしてみようかな。■

- 監査役と内部監査担当は監査を通じて、会社と社会に貢献できる-

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