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2010.11.12

NO.50 国連グローバル・コンパクト

取締役A:11月9日に日本科学未来館で開催された国連グローバル・コンパクト10周年記念シンポジウムに出かけてきました。

取締役B:主催はどこですか?

取締役A:グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワークでして、後援は
外務省、国連広報センター、日本経済新聞社、朝日新聞社でした。

取締役B:流石、後援がしっかりしていますね。どんな内容でしたか?

取締役A:まず、開会の挨拶がグローバル・コンパクト・ボード・ジャパン議長の有馬利男氏。今後10年間のGCの方向性など国連のグローバル・コンパクトのボードメンバーとしてのお話でしたね。
 特別講演は「国連と国連グローバル・コンパクト」と題して外務省参与、人間の安全保障担当大使、前国際連合日本政府常駐代表の高須幸雄氏のお話でしたが、良いお話でした。

取締役B:高須さんのお話を少し紹介して下さい。

取締役A:我々日本人は日本という平和なところで生活しているので世界の構造変化に気づきにくい。ここ20年の間での大きな変化は、世界の安全保障が変わったことです。今、一番懸念されているのは「核テロ」です。

*国際原子力機関(IAEA)は、核に関連したテロリズムが起きる可能性として  
(1)核兵器そのものを盗む、(2)核物質を盗んで核爆発装置をつくる、(3)放射線物質を盗んで「汚い爆弾」をつくる、(4)原子力施設、輸送船などを妨害・破壊する、といった4つのケースを想定しています。

 それは冷戦終結後の1991年、ソ連崩壊によって旧ソ連諸国に存在していた核兵器や核物質が不法に持ち出され、世界中に拡散している懸念があります。パキスタン、イエメン、ソマリアに流れている可能性があり、それらの国は統治能力が無く、政府としての体をなしていないのです。このように破綻した国家を如何にして安定させるか、平和を構築することが課題です。世界の192カ国の内、50カ国が不安定なのです。このようなグローバルな課題については、政府だけでは対応できず、政府以外の組織の役割が大切になってきています。
 もう一つの変化は、安全保障が国家レベルではなくなったことです。国を一つの単位にすることは終わったのです。民間のエネルギーが期待されています。企業活動を通じて何を達成していくか、社会の一員として、企業人として世界の基準となった「GC10原則」について何が出来るか考えていただきたい。というお話でした。

取締役B:CSR・企業の社会的責任ですが、それをもっとグローバルな視点で、安全保障のことまで考える必要があるということですね。かなり次元が違いますね。

取締役A:次に基調講演ですが「日本企業のCSRのこれまでとこれから-GC署名企業に期待されること-」で、(株)日本総合研究所主席研究員 ESGリサーチセンター長 足達英一郎氏のお話でした。

取締役B:講師は企業人ではないので、どのような話をされたのか興味深いですね。

取締役A:まず、日本は既に国際化していることを次の事例で知って欲しい。。
1.日本の製造業の生産の六分の一は海外の現地法人が生み出している。
2.日本の製造業の4人に一人は海外の現地法人の従業員である。
3.日本の上場企業の株主の4人に一人以上は外国人である。

しかし、CSRの話の中で「売り手良し、買い手良し、世間良し」の「三方よし」が出てくるが、これについて否定するモノではないが、もっとグローバルな視点が欲しい。
 又、11/1に決定したISO26000での社会的責任の定義は次の通りである。このことを認識していただきたい。
「組織の決定及び活動が社会及び環境に及ぼす影響に対して,次のような透明かつ倫理的な行動を通じて組織が担う責任:
・健康及び社会の繁栄を含む持続可能な開発への貢献
・ステークホルダーの期待への配慮
・関連法令の順守及び国際行動輿の尊重  
・組織全体に取り入れられ,組織の関係の中で実践される行動」
  参考1.活動は製品,サービス及びプロセスを含む。
  参考2.関係とは組織の影響力の範囲内の活動を指す。

取締役B:なるほど。当社の親会社は、GCにサインしているのですが、我々子会社は何をすべきか、考えているところなのです。

取締役A:具体的なことは、第二部(実践編)で報告されましたので、後刻、報告しましょう。

監査役A:監査視点も検討しなければならないようですね。■

- 監査役と内部監査担当は監査を通じて、会社と社会に貢献できる-

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