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2010.11.21

NO.52  ISO26000 その2


取締役A:いよいよISO26000の具体的な内容に入っていきますね。
まだ、日本語訳の最新版はまだないので、2009.09の内容で説明されました。
この規格は、英語の原文で約百頁もあり、その基本的な構造は、次のように
第1章から第7 章と附属書及び参考文献とで構成されています。

章番号  タイトル        内    容

 1   適用範囲: ISO26000 の目的、用途、位置づけを解説
 2   用語及び定義: ISO26000 で使われている用語及びその定義
 3   社会的責任の理解 :社会的責任の歴史的背景と近年の動向、特徴と 
              なるポイントを解説
 4   社会的責任の原則: 社会的責任の7つの原則と組織が行うべき行動
              を解説
 5   社会的責任の認識及びステークホルダーエンゲージメント:
       組織の社会及びステークホルダーとの関係性を理解することの
       重要性を指摘し、ステークホルダーの特定とエンゲージメント  
       の方法と要件を解説
 6   社会的責任の中核主題に関する手引:
       社会的責任に取り組む際に検討すべき7つの中核主題とそれら
       に含まれる課題について解説
 7   組織全体に社会的責任を統合するための手引:
       社会的責任を組織内で実践する際の検討項目、組織全体に社会
       的責任を統合するための方法、コミュニケーションの役割と重
       要性などの手引を解説
  附属書A 以下は略。
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取締役A:すぐ、第6章に目が行きますが、それは400項目もあり、60%を占めるボリュームですが、基本は第4章までだ、と強調しておられました。

取締役B:最初に「社会的責任」の定義については、第2章にあります。
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 「次のような透明かつ倫理的な行為を通じて、組織の決定及び活動が社会及び環境に及ぼす影響に対する組織の責任

 -持続可能な発展、健康および社会の繁栄への貢献
 -ステークホルダーの期待への配慮
 -適用されるべき法律の遵守、国際的な行動規範の尊重
 -組織全体で統合され、組織の関係の中で実践される行動

 注1:活動には、製品とサービス及びプロセスを含む
 注2:関係とは、組織の影響圏内の活動を指す
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とありますが、これらは本業に統合されて、一体化していることを強調されていました。

取締役B:また、第2章にある「国際的行動規範」についての定義ですが
パワーポイントで次のように説明されました。
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2.1.10国際行動規範
普遍的又はほぼ普遍的に認められている国際慣習法.一般に受け入れられている国際法の原則,又は政府間合意から導かれる社会的に責任ある組織の行動に対する期待

参考1:政府間合意には条約及び協定も含まれる。

参考2:これらの国際慣習法.一般に受け入れられている国際法の原則又は政府問合意から導かれる期待は.主として国家に向けられるものではあるが.あらゆる組織が目指すことのできる目標及び原則を表現している。国際行動規鰯は時間とともに進化する。

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取締役A:いよいよ第6章の「社会的責任の中核主題」で、良く出てくるものです。
6.2 組織統治
6.3 人権
6.4 労働慣行
6.5 環境
6.6 公正な事業慣行
6.7 消費者課題
6.8 コミュニティ参画及び開発
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この中で、「6.7の消費者課題」について詳しくパワーポイントによって説明がありました。
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6.7.5 消費者課題の課題3:持続可能な消費
・持続可能な消費とは.持続可能な開発に即した速度で,製品及び資源を消費することである。環境と開発に関するリオ宣言の原則8[119]で奨励されている。この原則には,すべての人々にとって持続可能な開発及びより高い生活の質を達成するため、国家は持続可能でない生産及び消費のパターンを抑制し、排除すべきである。い記載されている。持続可能な消費の概念には,動物の身体的健全性を尊重し、残酷な行為を避けることによって動物保護に配慮す ることも含まれる。
・現在の消費レベルは明らかに持続不可能であり,環境破壊及び資源枯渇を助長している。消費者は、購買の意思決定を通じ、持続可能な開発を促す上で極めて重要な役割を果たす。
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取締役B:第7章の「社会的責任の統合に関するガイダンス」についてパワーポイントで説明されていました。

  7.社会的責任の統合に関するガイダンス
   7.1一般
   7.2組織特性と社会的貴任の関係
   7.3組織の社会的責任の理解
   7.4組織への社会的責任の統合の実践
   7.5社会的責任に関するコミュニケーション
   7.6社会的責任に関する信頼性の向上
   7.7社会的貪任に関する組織の活動及び実践のレビューと改善
   7.8社会的責任に関するイニシアチブの選択

取締役A:社会的責任に取り組むメリットとして次のようなモノを掲げておられましたね。
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*課題に取り組むことによって実現する利益は
 1.社会の期待をよりよく理解
 2.リスクマネジメント実践の改善
 3.組織の評判向上、信頼の増進
 4.社会的な操業の免許証
 5.イノベーションの創出
 6.競争力強化(融資やパートナー選別における優位)
 7.ステークホルダーとの関係改善
 8.従業員の士気向上
 9.安全衛生の向上
 10.優秀な人材の採用・保持
 11.資源の節約によるコスト削減
 12.倫理的で公正な競争による信締
 13.消費者とのトラブル回避
                6.1ボックス5より
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これだけのメリットが予想されているのだから、真剣に検討してみたいですね。
(続く)


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