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2011.05.06

NO.62 原発問題の構造


取締役A:昨日(5/5)の朝日新聞には胸のすくような記事がありましたよ。

取締役B:毎日、熱心にスクラップをしておられましたが・・・。

取締役A:原発問題には、色々な問題が潜んでいるとガンを付けて、週刊誌まで買い込んで探ってきました。その結果、ほぼこういうことだろうとの目安が付いていたのです。それが、衆院議員の河野太郎氏の発言で確信を得ました。

取締役B:まず、「原発問題の構造」については、どう言っていますか?

取締役A:「安全神話」は元々、おとぎ話なのだ。例えば、津波の基準などを決める土木学会原子力土木委員会津波評価部会のメンバーの多くは、電力会社の人たちで占められていた。正に、お手盛りで津波対策を作っていた。だから今さら『想定外でした』というのは、筋が通らない」

その「安全神話」を作った中心は自民党と経済産業省、そして、電力会社だ。自民党は電力会社から金をもらい、立地の自治体に補助金を出しやすい制度を整えてきた。経産省は電力会社に金を出させて公益法人を作り天下りをさせている。原発建設の推進は、東芝や日立など原発関連のメーカーは当然のこと、建設業界など産業界も後押しした。更に、電力会社は大学に「冠講座」以外に研究費を出し、都合の良いことしか言わない御用学者を作り出す。それだけでなく、多額の広告代をもらうマスコミは批判が緩み、巨悪と添い寝してきた。政・官・産・学・メディアの五角形が『安全神話』をつくった」

取締役B:彼は本当に自民党議員なのか?と思うぐらいハッキリ物を言っていますね。私も「政・官・産・学」の癒着までは感じ取っていましたが、マスコミまでが荷担していたとは・・・、それを「巨悪と添い寝してきた」という表現を使っていますが痛烈ですね。

取締役A:朝日新聞は、中タイトルで「利権で行政をゆがめた」としていますが、大きなお金が動くときは、そうしたものなのですね。

取締役B:自民党は、東電と原発を守ろうとする党ですが、河野太郎さんは、自民党で数少ない「脱原発」論者だったのですね。

取締役A:河野太郎氏は「自民党は利権で原子力行政をゆがめたのだから、やるべきことは謝罪だ。」と。また、政府には原子力政策を促進した中曽根康弘元首相、中曽根さんに近い与謝野馨氏がいる。与謝野氏の発言は、明らかに東電を守ろうとしています。

取締役B:しかし、世論調査では半数が「原発現状維持」でしたね。

取締役A:それについて河野太郎氏は、「正しい情報が伝わっていないからだ。時間をかけて原子力を止めていけば国民の暮らしへの影響は少ない。原子力は環境にやさしくない。海外では再生可能エネルギーが伸びているが、日本では、元東電の副社長の加納時男氏らが、再生可能エネルギーは『原子力の邪魔だ』とつぶしてきたのです。経産省が出そうとしない情報をきちっと出せば、世論は変わる」と言っています。

取締役B:東電の賠償問題についてどう考えいるのでしょうか。

取締役A:これは厳しいですね。「賠償金はいずれ電力料金に上乗せされる。国民が負担する
のなら東電の存続を前提にしてはダメだ。逆立ちしても鼻血が出ないぐらいまで賠償金を払わ
せるべきだ」

取締役B:本来なら、そういうことでしょうね。しかし、マスコミもそこまでは言っていませんね。広告をもらっているからですね。

取締役A:彼は最大の疑問点は「使用済み核燃料など高レベル放射性廃棄物、いわゆる『核のゴミ』を捨てる場所が日本にはないのに、原発を増やそうとしたことだ」と言っています。

取締役B:かなり論点が見えてきましたね。

 河野太郎氏 1963年生まれ。衆院議員。当選5回。法務副大臣や衆院外務委員長を務め、
       現在は自民党「影の内閣」の行政刷新・公務員制度改革担当相。

取締役A:もう一つ、驚くべき発言がその横にありました。「原子力の選択肢を放棄するな」と東電顧問・元参院議員加納時男氏がインタビューに答えています。

取締役B:加納議員は、元東京電力副社長だったが、1998年の参院選で日本経団連が支援する「財界候補」として比例区で当選した方ですね。2010年まで2期務めて、現在は東電顧問に。

取締役A:詳しいですね。記事の中で「原発推進のため国会議員になったのですか。」との記者の質問に「そうではない。、当時財界と自民党との間に溝があり、経団連は財界の声を反映させたかった。特定の業界のために仕事をしてきたわけではない」と言っていますがね。

取締役B:インターネット上でも『お前は絞首刑だ』『A級戦犯だ』と書かれていましたし、
私は、元総務にいましたから、昔の話ですが、色々頼まれたものですよ。

取締役A:この人もすごい大物というか・・・。「東電出身であり、元国会議員でもあったので二重の責任を感じている。」と言いながら「原子力を選択したことは間違っていなかった。地元の強い要望で原発ができ、地域の雇用や所得が上がったのも事実だ」
河野太郎の意見に対しては「反原発の集会に出ている人の意見だ。自民党の意見になったことはない。反原発の政党で活躍すればいい。社民党に推薦しますよ。福島瑞穂党首は私の大学の後輩だから」とまで言っていました。

取締役B:自然エネルギーについてはどう言っていました?

取締役A:「太陽光や風力というお言葉はとってもロマンがある。しかし、新増設なしでエネルギーの安定的確保ができるのか。二酸化炭素排出抑制の対策ができるのか。天然ガスや石油を海外か
ら購入する際も」原発があるこ′
とで有利に交渉できる。原子力の選択肢を放棄すべきではない。福島第一原発第5、6号機も捨てずに生かす選択肢はある」と。

取締役B:東電の責任についてはどう考えいますか?

取締役A:「東電をつぶせと言う意見があるが、株主の資産が減ってしまう。金融市場や株式市場に大混乱をもたらすような乱暴な議論があるのは残念だ。原子力損害賠償法には『損害が異常に巨大な天災地変によって生じたときはこの限りではない』という免責条項もある。今回の災害があたらないとすると、一体何があたるのか。全部免責しろとは言わないが、具体的な負担を考えて欲しい」

取締役A:「低線量は体にいい、ということだけでも申し上げたくて取材に応じた」と「低線量の放射線は『むしろ健康にいい』と主張する研究者もいる。説得力があると思う。私の同僚も低線量の放射線治療で病気が治った。過剰反応になっているのでは。むしろ低線量は体にいい、ということすら世の中では言えない。」

取締役B:取材を通じて「低線量は体にいい」なんてことをこの時期に言うとは、考えられませんね。ともかく、両者の意見を再度、読み比べてみます。記事をお持ちですか?

取締役A:お手元に無ければ、メールで連絡下さい。添付で送ります。やはり、原文を見ていただかないとね。
それと、ここで述べてきた「加納時男/河野太郎のインタビュー記事」の右横の「自民 原発推進派はや始動」「原子力守る 政策会議発足」と言う記事も併せて読んで見るべきですね。■


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