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2012.02.28

NO.82 反倫理的な行動をする人

監査役A:あなたは以前から出世する人はずるいところがあると言っていましたね。

監査役B:そうです。と言っても私の少ない経験からだけですが、少なくとも上司にヨイショする人が多いのは確かですね。

監査役A:そう言えば、私も取締役の時、海外出張で海外支店の支店長からホテルに花が届いて、それに高級ウイスキーを添えられていましたよ。

監査役B:それらは支店の経費で落とされているのが普通です。会社の金で上司を接待するのです。

監査役A:実は今日(2/28)の朝日新聞にそれらを裏付けるような記事が出ていましてね。

監査役B:見ましたよ。「お金持ちで高学歴、社会的地位も高い「勝ち組」ほど、ルールを守らず反倫理的な振る舞いをする」という記事でしょ。

監査役A:そうです。ルールを破ることや反倫理的なことを平気で出来る人が出世して、地位が高くなと収入や実入りが増えると言うことです。

監査役B:この調査は、米国とカナダの研究チームが実施したのですが、世界どこでも同じなのですね。信頼性はどうなのでしょうか?

監査役A:発表された「米科学アカデミー紀要」というのは、独立採算制の団体で、政府やアカデミーからも資金を受けていないところです。それに延べ約1千人を対象にした7種類の実験と調査から結論づけていますから、統計的にも間違いないでしょう。。

監査役B:実験は心理学などの専門家らが行っただけに中々巧妙ですね。そのような場面でも「社会的な階層が高い人ほど、自分に有利になるよう実際より高い点数を申告する割合が多かった。」というから、もう習性になっているのでしょうね。

監査役A:企業の採用面接官の役割を演じる実験でも、「企業側に不利な条件を隠し通せる人の割合も、社会的階層が高い人ほど統計的に有意に多かった。」ということは平気で嘘を突き通せる人だというのでしょう。

監査役B:分かりますね。昨今の不祥事の記者会見を聞いているとズバリそのものですね。

監査役A:つぎの実験、というか場面で「子供用に用意された」キャンディーを、ばれないだろうと思ったのか、ポケットに沢山ねじ込んだようですね。

監査役B:この様な行為はお金持ちとか地位が高いとか、関係なさそうですね。人様が見ていないところでは、一寸した盗みもすると言うことですね。空港のラウンジでも見られる行為ですが。

監査役A:「また、横断歩道で歩行者が待っていても停止しなかったり、赤信号を無視したりする車は、高級車ほど多い傾向」があるようですが、まさに高級車・・・、権威・・・、そこのけ、そこのけですね。

監査役B:つぎは、個人の価値観に関係すると思うのですが、「欲望は善か悪か」という問いに、社会的な階層が高い人ほど「欲望は善だ」と肯定的にとらえる傾向だったようですね。これも程度問題ですね。

監査役A:最後の研究チームの指摘が興味深いですね「(お金や地位など)社会生活のための資源が増え、他人に頼らないで済むようになるほど、自己中心的な社会観が形作られる可能性がある」と。

監査役B:しかし、これはあなたが言っていたように逆も考えられますね。
自己中心的だから出世し、実入りも増える。

監査役A:それで思い出すのは、アメリカの自動車会社のトップが奥さんの下着のクリーニング代も会社の経費で落としていた、と言う話です。

監査役B:日本でも銀行の元頭取がいつまでも秘書や社用車を使う、らしいですね。

監査役A:感覚が麻痺するのでしょうか、トップにいると誰からも刺されないと安心するのでしょうか。

監査役B:我々もそのような立場になると分かりませんよ。

監査役A:いやー、人によって倫理感の差は大きいと思いますよ。P取締役とL取締役と比べて下さい。歴然としていますよ。

監査役B:確かに個人差がありますね。監査役としてどのようなことができるか、難しいところですね。■
 
- 監査役と内部監査担当は監査を通じて、会社と社会に貢献できる-
      

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