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2012.09.01

NO.88 トップの犯罪の影響


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      NO.88 トップの犯罪の影響

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監査役A:長いお出かけでしたね。

監査役B:株主総会の後は、例年、世界の工場を回ることになっているのです。

監査役A:今年はどちらへ?

監査役B:ウズベキスタンとバルト三国でした。帰国早々、寂しいニュースに出会いました。

監査役A:元日本IBM社長で最高顧問の盗撮事件ですね。私も悲しくなってきました。

監査役B:この事件では、大勢の人が悲しんだでしょうね。日本IBMの関係者は勿論、社外取締役をしていた花王、TOTO、カルビー、三菱UFJフィナンシャル・グループ、明治安田生命保険などの企業の皆さんも何とも言えない不満というのか、憤懣やる方ないでしょうね。

監査役A:日本IBMと言えば、コーポレート・ガバナンスの模範企業とも言われ、ガバナンス体制が良く紹介され、元社長は、経団連で企業倫理を担当する企業行動委員会の共同委員長を務めていたのですね。

監査役B:盗撮をする癖は、大手企業役員とか経済団体の役員であっても関係なさそうですね。

監査役A:他社の例もありますね。ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人元代表の脱税に懲役10カ月、執行猶予3年、罰金1,500万円という判決が出たことがありましたね。

監査役B:この話は、以前お聞きしましたね。倫理やCSRのセミナーでは、必ず話が出てくるのが「我が信条(Our Credo)」ですからね。それを企業内に浸透させていたトップが、この様な事をしでかすのですね。

監査役A:ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、社員全員が2年に一度、「我が信条(Our Credo)」の実施状況を書いた誓約書をトップ煮出すことになっているのです。事件以来、どのように立ち直らしたでしょうか。

監査役B:やはり、「個々人の倫理の問題でしょうね。」と言ってしまうと話は終わり改善も無くなるのですが・・・。どうしたものでしょうか?

監査役A:今、倫理と言われましたが、その関係の月刊誌の『知致』というものですが、
その企業は「人間学を通し、帝王学・哲学を学び「知行合一」の精神を養う事が当会の出発点です。」と言っています。14-5年前でしょうか、致知出版の親会社㈱チサンの会長が脱税容疑で逮捕され、1992年(平成4年)4月に懲役4年、罰金5億円の実刑判決を受け、収監されています。

監査役B:どんなに「人間学」を学んでいても、所詮人間の「本心」はそんなものかも知れませんね。

監査役A:いやー、極端な例ばかりでしたが、本人は家族だけでなく、多くの人が悲しむことを知ると共に、日本のコーポレート・ガバナンスが足踏みをしてしまいかねないというように制度にも影響を与えることを肝に銘じて欲しいですね。■
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